用事で出かけた後、天気が良くて暖かかったのでスーパーでおにぎりを買って公園のベンチで夫とお昼を食べた。外で食べるとより美味しく感じる。景色も良くて、木漏れ日が綺麗でぽかぽか暖かくて心地よかった。日光を浴びるのは重要なので積極的に外に出ていきたい。
朝目が覚めたら外は雪で真っ白だった。最強寒波が来ているらしい。最強寒波って響きがいい。最強なのになぜか少し可愛い感じがする。破裂音だから?
そのうち何とも思わなくなるのかもしれないけど、暖かいところから来たばかりなのでまだ雪にわくわくする。昼頃にはだいぶ溶けてしまったけど、雪景色を見ながら仕事をした。通勤する人は雪が積もると早く出発しなければならないのか。当たり前のことに気づいて慄いたり。やっぱり寒いところでは暮らしていけないかもしれない。
柔軟剤の容器のキャップ周りが綺麗になっていた。夫が詰め替えをしてくれたからだ。私は横着人間なのでこういうところがきちんとできない。2人して炬燵で寝てしまった時に夜中お皿洗いをしてくれていることも。日々感謝している。
朝、イ・ランの曲を聴きながら公園を散歩した。残った雪が朝日で光って綺麗だった。上り坂を滑らないようにゆっくりゆっくり歩いた。
夫と喧嘩した。喧嘩とは言わないかもしれない、私が怒っているだけだから。あまりにも配慮がないと思ってしまって、その場を飛び出して泣きながら道を歩いた。私いい気になってたんだ。そんな風に思ってしまって、そう思うことも悲しいし、あの場でどうしたらよかったんだろうと何度も反芻してもどうしようもなくてやっぱり夫が悪い、でも結局のところ私が悪いと卑屈に考えることしかできない。頭の中のずうっと遠くに押しやることができていたのに、昔の嫌な思い出がでてきて頭がぐるぐるする。私が求めすぎているのだといつものように考えなければ。夫だったら。夫だったらどうしただろう、どう感じるだろう。客観的に考えなくては。夫が私の立場だったら、こんなに感情的に、悲観的にはならないだろう。笑い飛ばすだろう。そう思う一方で、私が感じたことが私にとっては大事なんだから怒ってもいいとも思える。どうすればいいのかわからない。夫は今朝も優しかった。夫の優しいところを一つずつ思い返せばこの怒りは消えるだろうか。
すぐには家に帰りたくなくて、喫茶店に入った。初めて入ったお店だったのだけど、落ち着いた温もりのある空間でお茶を飲みながら本を読むとかなり気分が回復した。こんな素敵な喫茶店が近くにあったんだな、知らなかった。常連らしきお客さんが1人店主の方とお話ししている中、場違いな女が急に入ってしまい少し申し訳なかったけど、こんな気分でないとやや入りずらい店構えだったので入店できてよかった(自分の趣味ドンピシャではあるのだけど、彼らの反応からおそらくそう思われる…でも丁寧に接してくださった)。最近夫に依存しすぎているきらいがあるので、こうやって自分の好きな空間、時間、趣味を持てばもっと精神的に安定できるのだと思う。店主の方にはまた来てくださいと言ってもらえたのでしばらくしたらまた尋ねてみたい。
家に帰ると夫は何度もごめんねと謝ってくれた。鼻歌歌っていたけど。こういうところが良いところでもあるんだよな。悲観的にならないところ。わかってないなと思うけどわかっていたら2人でずっとイライラくよくよ鬱々してしまうんだろう。うっかり忘れていたけど、私は長い時間拗ねて不機嫌な人間が一番嫌いなんだった、同じようにならないためにも笑って許してご機嫌でいよう。
仕事も5日続けてするのは久々でやや疲れた1週間だった。まだ1年始まったばかりなのだなと思う。一時的に夫のことが嫌いになった時、夫が理由でこの場所に住んでいるので(そしてここには夫の知り合いばかりなので)今すぐここから離れたい!ずっとずっと遠くに!という気分になることを知った。私には帰る場所は特になく友達もいないので、それであてもなく遠くに行きたいと思うのだろう。ここ何年もずっと大人しく「ちゃんと」した人のふりをしているつもりだけど、やっぱりダメになったら遠くに行こうと思う。それも実は少し楽しみだったりもする。よくない人間だと思う。